50年の職人人生が語る美と技術の真髄
植木屋の歴史と事業変遷
榎本氏: 事業内容について教えていただけますか?
渡邉氏: もとは農地で、町田市のハザードマップに載る隣の境川が氾濫する低地です。昭和47年頃に野菜農家から植木生産へ転換し、つげの木を100本植えて農協の即売会で販売。分譲住宅の需要と田中角栄元総理の時代背景もあって、池や鯉が流行り植木が売れました。
榎本氏: 時代とともに事業も変わってきたんですね。
渡邉氏: 先代創業者の父から引継ぎ45年、生産や仕立てより個人邸、アパート植栽の剪定管理が主な仕事になってきました。木は売れにくくなり、住宅の庭も人工芝が増えています。手入れは技術が必要ですが、業界全体で難しくなっています。
技術継承とこれからの植木屋の挑戦

榎本氏: こだわりや技術面について教えてください。
渡邉氏: こだわりは木を傷めず本来の美しさを引き出すことです。生産者直伝の技を基に、太枝を切り細枝を残し、枝ごとに伸びた先を切りそろえる『小透かし剪定』を追求し、技術をマニュアル化しました。これからは木ではなく「技術」を売る時代。本物の価値を広めることが私たちの使命です。
榎本氏: 地域との繋がりも大切とのことですが?
渡邉氏: 地域の一般の皆様に、日々研鑽・研究してきた技術、数年経っても形が崩れない剪定方法を知見していただくため、地域の皆様に切り方を練習できる体験塾の創設も考えています。
Pick up
観賞用の植木は長い年月をかけて育てられるため、その美しさを守るには木の特性を見極めた繊細な手入れが欠かせません。
渡邉氏は、中枝を残し木を大きくしすぎない独自の剪定法を実践し、地域との繋がりの中で培った技術と職人としての誇りを大切にしています。
今後は木を売るだけでなく、確かな技術を広く伝え継承していくことが重要だと考えています。

プロフィール

氏名:渡邉 俊之
役職:代表
法人概要
法人名:渡辺造園
所在地: 東京都町田市南町田1-40-51
WEBサイト:https://watanabezoen-machida.web.app/

