メガネ技能士が創る生活の質向上と新たなブランディング
独自の技術で挑むメガネ業界の激戦区
榎本氏: 事業内容について教えてください。
伊藤氏: 一般的なメガネ屋ではなく、デザイナーが直接提案するオーダーメイドも行っています。K1ファイター稲垣柊君のメガネも一から手作りしました。
榎本氏: 吉祥寺は激戦区ですよね。
伊藤氏: 駅周辺に23店舗以上あり、青山や銀座より多いです。だからこそ、オリジナル商品を持つことが鍵です。
榎本氏: なぜこの業界に?
伊藤氏: 建築、飲食、安売りのメガネ店を経て独立。多摩地区におしゃれな店がなかったので吉祥寺で挑戦しました。路面店にしたのは、自分のペースで質を追求したかったからです。
榎本氏: 量販店との違いは?
伊藤氏: 視力測定、加工、フィッティングまで職人技で仕上げます。量販店は検査が5分で終わることもありますが、当店では1時間かけて180項目を検査し、最適な一本を作ります。これが私の考える技能士の仕事です。
メガネは医療器具、無知がもたらす業界の危機

榎本氏: メガネの医療的な重要性について教えてください。
伊藤氏: メガネはファッションでもあり、医療器具でもあります。フレーム、レンズ、視力測定、加工、フィッティングの五大機能が揃ってこそ機能します。今は雑貨化が進み、生活の質が下がっています。
榎本氏: 具体的な影響は?
伊藤氏: 正しいメガネを使えば労働生産性が大きく向上します。しかし今は知識不足で雑貨的なメガネが増え、頭痛や肩こりなどを悪化させています。
榎本氏: 業界の現状は?
伊藤氏: 以前1万5千あった中小零細店舗は今や5千以下。地方では空白地帯もあり、このままではインフラが崩壊します。だから眼鏡の重要性を広めたいです。
技能士の価値を全国に伝える使命
榎本氏: 今後のビジョンをお聞かせください。
伊藤氏: 私は影響力が欲しいです。メガネの価値を正しく伝え、業界を改革したい。古舘伊一郎さんとのコラボで売上が1.7倍になりましたが、自分自身の力で影響力を持ちたいです。
榎本氏: 具体的には?
伊藤氏: 「教養としての眼鏡」という本を執筆し、全国でセミナーも開催しています。消費者に知識を得る重要性を伝え、正しい選択を促したいです。
榎本氏: 技能士の重要性についても教えてください。
伊藤氏: 令和4年始まった眼鏡作成技能検定は名称独占資格です。認知が進めば品質も信頼も向上します。これからも技術を磨きつつ、RTM式眼鏡調整法※>など独自技術を広め、全国に優れた技能士を育てたい。そして、業界に恩返ししたいです。
※RTM式眼鏡調整法 Relax(リラックス)、Training(トレーニング)、Master(マスター)の3つの要素を重視した眼鏡調整法
メガネは単なるファッションではなく、生活の質や労働生産性を左右する重要な医療器具です。伊藤氏は、視力測定からレンズ加工、フィッティングまで職人技で丁寧に仕上げる技能士の役割を強調し、雑貨化した現状に警鐘を鳴らします。全国的に高品質なメガネが普及すれば、国全体で年間約43兆円の経済効果が期待できる一方、無知による不適切なメガネ選びが生活の質を悪化させています。今後は技能士の価値向上と正しい知識の普及が業界再生の鍵となるでしょう。
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伊藤氏の著書。メガネの常識を覆す!正しい選び方で人生も豊かになる一冊。
プロフィール

氏名:伊藤 次郎(いとう じろう)
役職:代表取締役
法人概要
法人名:有限会社OJIM
ブランド名:opteria-Glassias -オプテリアグラシアス-
所在地: 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-21-1F
WEBサイト:https://opteria-glassias.jp/

