国産素材の魅力を引き出す焼肉店の挑戦と未来
日本の食材の魅力を伝える焼肉店の挑戦
榎本氏: 事業内容を教えてください。
向笠氏: 中央区勝どきで焼肉店を経営しています。日本の美味しい食材を広めたい思いから店を始めました。産地や銘柄にこだわらず、芝浦市場に40年勤務した目利きの方に仕入れを任せ、その日の一番良いものを使っています。肉も魚と同じく季節や状態で味わいが変わるため、四季折々の魅力を大切にしています。
榎本氏: 目利きの方とはどのように出会ったのですか?
向笠氏: 食材の魅力を広めたいという熱意に共感してもらえました。飲食業界20年の経験から、食材のポテンシャルを引き出すことが料理人の使命だと考えています。さらに若い世代に農業の魅力を伝え、産業活性化に貢献したいと思っています。
焼肉店を選んだ理由と食材へのこだわり

榎本氏: 焼肉店を始めた理由を教えてください。
向笠氏: これまでイタリアンやパン屋、カフェの経験はありますが、焼肉は初めてです。焼肉は「ハレの日」に使われやすく、幅広い層に親しまれています。子どもも食べられるので、食に興味を持ってもらい将来の食産業に繋げたいと思いました。
榎本氏: 国産食材にこだわっているそうですが、価格設定について、工夫されている点はありますか?
向笠氏: 国産はある一定の価格を維持してますが、輸入品も円安や世界情勢で値上がりしています。だからこそ、日本の食材を使い、赤字にならないギリギリの価格で提供しています。
榎本氏: 野菜や調味料へのこだわりを聞かせてください。
向笠氏: 野菜は豊洲市場から大分や熊本の主役級食材を選び、醤油は和歌山県湯浅の無添加で昔ながらのものを使っています。生産者へのリスペクトが料理の基本です。
未来を見据えた食の社会貢献と新事業構想

榎本氏: 今後の展望を教えてください。
向笠氏: 日本は災害リスクの高い国なので、食を通じ何かできないかと考え、和牛の硬い部位を活用したレトルトカレーを開発中です。常温で5年間保存可能なので、災害支援に活用したいです。
榎本氏: 素敵な考えですね。
向笠氏: 自分だけでなく、多くの人に喜んでもらいたい。飲食店は様々な人と出会う場でもあり、食の分野で役立てることを模索しています。
榎本氏: ペットフード事業も行っているとか?
向笠氏: はい、サブスクで、賞味期限が近い商品を保護猫カフェなどへ提供し、無駄のない循環型の仕組みを目指しています。人と動物に優しい事業展開を進めていきたいと考えています。
Pick up:
食を通じて社会課題に向き合う新たな挑戦が注目を集めています。中央区勝どきで焼肉店を営む向笠氏は、和牛の硬い部位を活用したレトルトカレーの開発に取り組んでいます。これは常温で5年保存可能な災害支援用食品として、緊急時の食料不足解消を目指すもの。また、ペットフード事業では、サブスクリプション方式を導入し、賞味期限が近い商品を保護猫カフェへ循環させる仕組みを構築。食材や資源を無駄にしないサステナブルな経営を志向し、人にも動物にも優しい未来を描いています。こうした取り組みは、食の可能性を広げると同時に、地域社会や環境への貢献を実現する一歩として期待されています。

プロフィール

氏名:向笠 友也(むかさ ともや)
役職:オーナー
法人概要
法人名:株式会社STELLA FISSA
ブランド名:焼肉 八そら(やきにく やそら)
所在地: 東京都中央区勝どき4-12-4
WEBサイト:https://stellafissa428.jp/yasora/

