日本一の顎関節症治療を目指す石幡先生が語る未来への決意
顎関節症治療に新たな可能性を示す歯科医師がいる。
多くの患者が改善を実感している独自のアプローチとは何か。
その治療法と挑戦の背景に迫る。
新たな顎関節症治療の可能性と挑戦
榎本氏: 顎関節症治療の名医だとお伺いしました。
石幡氏: 顎関節症治療においては、独自の治療法が有効だと自負しています。一昨年7月から今年1月までに約240人の患者さんを診て、3ヶ月の通院で90%以上が改善を実感しています。これはかなり高い治癒率で、顎関節症治療の分野で第一人者と呼ばれる存在を目指しています。一般的な治療はマウスピースをはめて様子を見るだけですが、私は顎を正しい位置にずらして固定する方法で多くの患者さんに改善が認められています。この治療法を確立し、業界の当たり前にしたいと強く思っています。
榎本氏: どのようにこの治療法にたどり着いたのですか?
石幡氏: この手法は、歯科医師の父が考案したものです。生前、父が顎関節症に悩み、さまざまな治療を試したのですが、なかなか症状が改善しませんでした。しかし「顎をずらすマウスピース」によって症状が大きく改善したのです。この方法は患者さんにも効果が認められました。これが私の顎関節症治療の原点であり、父の遺志を受け継いだ活動です。
歯科医師への道と開業までの歩み

榎本氏: 歯科医師を目指したきっかけを教えてください。
石幡氏: 幼い頃、歯科医の父が働く姿に憧れ、小学校の卒業文集には「歯科医になる」と書いていました。一度は医学部を志すも、結果は不合格。その際に父から「お前は歯医者に向いている」と背中を押され、歯学部へ進みました。大学院では義歯の研究に取り組み、勤務医として経験を積んだ後、2012年、いしはた歯科を埼玉県久喜市で開業しました。当初は小さな医院でしたが、現在では法人全体の3医院で1日に約200人が訪れるほどに成長しています。
榎本氏: 開業までの間、どんな経験が役立ちましたか?
石幡氏: 「これからは強みを持つ事が必要」という父の助言で、大学院へ進学し、博士号を取得しました。また、妻との出会いにより地元での開業機会を得たことも大きかったです。
遺志を継ぎ、顎関節症治療の新基準構築へ
榎本氏: 顎関節症治療がまだ確立されていない背景について教えてください。
石幡氏: 学会のガイドラインもエビデンスが不十分として治療法を明確に示せていません。多くはマウスピースをはめて様子を見るだけで、治る人はほぼいません。私は顎をずらした位置でマウスピースを固定し、9割以上の患者さんの症状が改善しています。父が急逝した後、その治療法を途絶えさせないために、手法を引き継ぎゼロから構築しました。今では九州や北海道の医師も同治療法を取り入れ、成果報告があります。これを日本の標準治療にするのが私の使命です。
榎本氏: まさに業界の常識を変える挑戦ですね。
人生の目的と「決める力」が導いた道

榎本氏: 人生の目的を見つけたきっかけは?
石幡氏: 40歳を迎える頃まで漠然と開業していましたが、歯科医の師匠に紹介された「アチーブメント」という3日間の内省セミナーに参加し、自分の使命に気づきました。父の顎関節症治療を世の中に広め、悩んでいる人を救うこと。これは自分にしかできないことだと確信しています。
榎本氏: 大谷翔平選手も受けたセミナーと聞きました。
石幡氏: はい。彼も高校生の時に「メジャーでナンバーワンになる」と決めました。私も「日本一になる」と決めて活動しています。目標を決めることの大切さを痛感しています。
インプラントの価値と食の喜び
榎本氏: 入れ歯の専門家としてインプラント治療をどう考えていますか?
石幡氏: 私は「補綴学会」の指導医資格を持ち、入れ歯治療に精通していますが、保険の入れ歯は3~4年で8割が作り直しになるデータがあります。バネがかかる自分の歯が揺らされて悪くなるからです。その負の連鎖を止めるのがインプラントで、40~50代の患者さんには特に適した治療法として提案しています。例えば89歳の女性患者さんは全顎インプラントに370万円かけ、2年間で体重が5キロ増え、家族と同じものを食べられる喜びを得ました。食べることは生きる意欲に直結する大切な要素です。
榎本氏: 噛める幸せが健康寿命を延ばすんですね。
健康寿命を守るために伝えたいこと

榎本氏: 最後に、顎関節症や歯の悩みを持つ方へメッセージをお願いします。
石幡氏: 日本人の約45%は歯科の定期検診に行っていません。何も問題がなくても美容室に行く感覚で、口の中をチェックしに来てほしいです。悪化してからでは費用も期間もかかります。歯を大切にすることは全身の健康を守ることと同じで、健康寿命を伸ばす鍵です。歯の意識を高め、多くの人がQOLを高めてほしいと願っています。私も顎関節症治療の第一人者として、これからも世の中に貢献していきます。
榎本氏: 今日は貴重なお話をありがとうございました。私も早速歯医者に通います!
石幡氏: ぜひお待ちしています。マウスピースでしっかりケアしましょう。
石幡先生は、父の顎関節症治療を継承し、独自のマウスピース療法で多くの患者を救っています。
専門性と情熱で治療の常識を変え、健康寿命を支える未来を切り拓く挑戦が続きます。
Pick up:
顎関節症の見落とされがちな治療法の真実とは?
顎関節症は日本人の約3,000万人が経験すると言われる身近な悩みですが、専門的に治療できる病院は非常に少ないのが現状です。多くの医療機関ではマウスピースを装着して様子を見るだけで、効果が不確かな治療が続けられています。しかし、正しい顎の位置を見極め、ずらした状態を保持する独自のマウスピース治療を実践する医院もあります。痛みや音のある状態を放置すると関節や骨の変形に繋がるため、早期の専門的診断と治療が重要です。顎の不調は生活の質を大きく左右するため、気になる症状があればぜひ専門医に相談しましょう。

プロフィール

氏名:石幡 一樹(いしはた かずき)
役職:理事長・歯学博士
略歴
石幡氏は医科歯科大大学院修了後、2012年に埼玉県久喜市でいしはた歯科を開業。顎関節症治療の第一人者として年間240人超を診療。2025年7月に『噛み方が9割 顎関節症は治せます』を出版。
法人概要
法人名:医療法人社団樹伸会 大宮いしはた歯科
所在地: 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-398-1 アドグレイス大宮 2階
WEBサイト:https://www.omiya-ishihata-dc.com/
